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河北町操体講習会 2003秋今昭宏


河北町操体講習会 2003秋 その一 

今日は河北町で午前と午後のダブル講習会でした。
いつものビッグバンの二階の和室に美女たちが20人ほど集まりました。(^^)
他にじいちゃんが三人いました。(^^)

町の保健師さんがみんなにどこが痛いのかを聞いて、黒板に人数と部位を書き上げています。

腰痛が14人でトップ、膝痛が8人、・・・・でした。(^_^;

「それではせんせぇおねがいしますぅ」と保健師さん。

「こんにちわー」私はニコニコそう言いました。
美女達も、つられてニコニコ顔で私を見ました。

「そんなに立派に正座されていると、こっちが疲れるから、足をくずしてイイデスよー」私はもっとニコニコ言いました。

「みなさんあちこち痛いようですが、いつもはどうやって治しているんですかー?」

「おらはしじゃ(膝)いでんだげっとも、病院さ行って、注射ぶってもらうのっしゃ」一番前の歯抜けおじさんが言いました。

「わだしは、操体法やってっから、おかげさんで畑仕事もできてありがたいんでがすぅ」常連の畑おばちゃんです。
さっきこの畑おばちゃんから、おみやげに朝取れたての野菜をどっさりいただいたのでした。(*^_^*)
ありがたや。m(_ _)m

つづく



河北町操体講習会 2003秋 その二

スッテンじいちゃんは、二年前に転んで右大腿骨の上の方を骨折してから、足首がだらりとなって動かなくなって、脳梗塞なんかの半身マヒの人のように歩いています。
「力入れでもうごがネェんだー」と笑っています。

うめぼしばあちゃんは膝が痛くて正座ができません。
転んだりひねったりしたわけではないのに痛くなったとのことでした。
なんとなくうめぼしみたいだったので、この名前です。(^_^;

パーキンちゃんは、腰が曲がってあちこちが痛くて、歩くときはカートを押して歩きます。
名前だけ見ると、お人形さんのようなイメージですが、パーキンソン症候群という病名のおばあちゃんです。

10点ばあちゃんは脳出血後4年で、右の手足がしびれています。
なぜ10点なのかはあとでのお楽しみ。(^^)

ポットおばさんは、ムチウチでリハビリに通っています。
首の牽引と暖める電気をかけているけど、症状は良くなるどころか悪化するばかりなのだそうです。
頭が痛く、ボーッとして、目もかすんで見えにくいのだそうです。
手のシビレもあるそうです。

ここまできて、なんだか午前のことだったか午後だったかごちゃごちゃになってきてしまいました。
ま、いっか。(^_^;

つづく。



河北町操体講習会 2003秋 その三

カラスとうちゃんは膝が曲がらず、やはり正座できません。
「病院さ行ってもなおんねぇし、だげぇ(高い)治療機械を買ってやってみでんだげど、さっぱり効かねぇんだぁ」と笑って怒っています。

とまぁこんな人たちをモデルに操法をやって、それを見て覚えてもらい、そこで同じような操法をもう一度みんなで復習したりして講習会が行なわれます。
という見事な予定なのですが、これがなかなかそうは行かないのです。

今日最初のモデルはうめぼしばあちゃん、両膝が痛くて正座ができません。
私は当初、脚の上げ下げ操法をやるつもりでした。

「どのくらい曲げると膝が痛むのかな? 」と私。

「ここまでくると痛くて曲がらないんですぅ」とゆっくりと正座をしようとして、お尻がカカトにつく15センチ位手前で、顔をうめぼしみたいにしかめるうめぼしばあちゃんです。

私は、そのままなぜか左膝のウラのかわの操体をやっていました。
「内と外ではどっちが気持がいいかナー?」
「内がいい」即答でした。
私はかわを少し内にずらしたまま「これでちょっと正座してみてぇ」とうめぼしばあちゃんに言いました。

ペタッ。
左膝ウラに私の手を挟んだ状態でした。
「エエッ」(◎o◎;)
と、みんながびっくりしました。

これだけで座ることができました。
「えっ?、もう座っても痛くないのぉ?、右も?」と私。

「座れるわー、痛くない」(*^_^*)
ホントぉ。(◎o◎;)

私がカワから手を離しても、ちゃんと正座できます。
「ちょっと歩いてからもう一回座ってみてぇ」

トコトコニコニコ、トコトコニコニコとうめぼしばあちゃんはうめぼし顔で歩きました。

そして、「ペタッ」(*^_^*)
「座れますぅ」。

完全に予定が狂ってしまいました。(^^)



河北町操体講習会 2003秋 その四

「今のうめぼしばあちゃんのやりかたは、かわを気持のイイ方に少しずらしたんです。そしたら座れたんですね」
と私。

そりゃ見ていたからわかるけど、なんでそんなことでなおるのぉ? みたいな顔でみんなでびっくりしました。(^^)

私は「これはねぇ、京都のまるさんという人が教えてくれた方法でねぇ・・」と言ってもたぶんわからないだろうなぁ、と思い言いませんでした。(^^)


「もうひとりくらいなにかやってみましょうか?」

ポットおばさんが神妙に手を挙げました。

「どんな症状ですか?」

「ムチウチでしばらく牽引と電気で暖める治療をしているのですが、良くなるどころか、だんだん頭痛も手のシビレも視力も頭の苦しい感じもひどくなってきているのですがぁ」(-_-;)とのこと。

「あらら、なんで病院に行っているのに悪くなるんだろうねぇ、なんか相当気持ちよくないことをがまんしてやらなければ、そんなに悪くなるはずはないんだけどなぁ」
と、ぼそぼそつぶやきながら私はポットのそばに行きました。

仰向けに寝てもらい、首を触診してみました。
「な、なんだこれはー、(◎o◎;)」
「熱いナー」(^_^;
首の後ろから後頭部、耳の下とカッカと燃えているような感じで、汗で湿っていました。
「これじゃあ、ボーッともするわー。ここ熱がこもって熱すぎるんですよぉこれは」

こういうときは、氷が一番です。

「氷ありますかー?」私は保健師さんに言いました。

保健師さんはわざわざ一階から氷をビニール袋に入れて持ってきてくれました。

「おお、ありがとうございます」

「こんな感じに、一回水にくぐした氷をこうして当ててみてください」と私はポットの首のあちこちに氷を当ててみました。
「うわーっ、すごく気持がいいですぅ」(^^)

「やっぱりそうでしょう。そこが冷たくてもうイヤになったら別の気持のイイところに変えてやればいいんです」

「ここは? 、ここもいいでしょう」「はい」

とまぁ、熱すぎるところに氷を当てて、ちょうど良くなるときに気持ちが良くて、バランスが整うと、氷は冷たくて気持ちよくなく感じるようになっているみたいです。
などなどみんなにお話ししました。

その後、このポットおばさんは、正座してアタマを上から押さえて動く操法がいい感じだということがわかり、そのやりかたを覚えてもらいました。
アタマのテッペンを自分の両手で上から押すだけの操法です。
このとき、上から押すだけでいいんだったら、ポットみたいだねぇ。(*^_^*)
ということで、ポットおばさんなのでした。

これで、目が見えるようになって、アタマもだいぶスッキリしたとのことでした。

一週間後、どうなっているのでしょう。
少しでも良くなっているといいのですが・・・。

つづく。



河北町操体講習会 2003秋 その五

つぎのスッテンじいちゃんは、二年前に転んで右大腿骨の上の方を骨折してから、右足首が動かなくなって、半身マヒの人のように歩いています。

仰向けになってもらい、膝ウラを調べると、右がゴリゴリだけれども逃避運動はでませんでした。

そのコリをくりくり押さえながら、手を挙げてもらったり、首をねじってもらったり、肩を上げてもらったりといろいろやってみたのですが、膝ウラのコリは消えませんでした。

こういうコリは今のからだのバランスを保つために大切なつっかえ棒の役目を担っているコリなのかも知れないなあ、と思いました。

足首(足関節)の背屈、底屈の動きは筋力テストなら「0」という感じです。

筋力テストというのは、リハビリなどでよく使われますが、簡単に言うと、筋力に基準を作って0、1、2、3、4、5と、段階評価することです。

例えば、
「0」は筋肉がまったく収縮しない状態。
「1」は筋肉の収縮は感じるが、関節は動かない。
「2」は重力を除けば完全に運動できる。
「3」は重力に抗してなら完全に運動できる。
「4」は若干の抵抗があっても完全に運動できる。
「5」は最大抵抗を与えても完全に運動できる。

と、こんな感じだったと思います。
ただ、だいぶ前に習ったことですので、改訂されたり違っていたらどなたか教えてくださいね。m(_ _)m

スッテンじいちゃんのふくらはぎの筋肉はやせてふにゃふにゃで、つま先を上げたり下げたり動かそうとガンバッテも筋力は「0」でした。

どこかを押さえたりすることで、なんとか動かないかナー?。
と骨折したあたりのカワを動かしてみたり、ふくらはぎのカワを動かしてみたりとやってみたのですが、足首は動きません。

股関節の曲げ伸ばし、膝の曲げ伸ばしは筋力「4」でした。
(曲げを屈曲、伸ばしを伸展ともいいます)

つづく



河北町操体講習会 2003秋 その六

次に思いついたのが足首の押し込み操法でした。
コンせんせ、得意の操法です。(^_^;

左手でスッテンの足首の上を持ち、右手でカカトの少し上を持って、左右の手の力を4対6位の割合で圧をかけてゆきます。
「こうしてもらうとどうですか? 」
「何となくイイ感じがありますか? 」

「は、はい」

「強さはどうかなぁ? 」強めにしたり弱めてみたりして
「こうして押さえているから、すこーし足首を動かしてみてー」

「なんか動くねぇ、力が少し入るナー」スッテンが言いました。

足首が少しだけですが、ぴくっぴくっと動きだしました。
筋力は「1+」くらいでしょうか。

本当は、もっと良くなりそうな感じだったのですが、たぶん筋肉をだいぶ長い間使っていなかったようなので、仕方ないと思いました。

そこで、自分で家でできる足首の押し込み操法を教えることにしました。

とても簡単です。
よく青だけ踏みとかいう、立って床に置いた竹を踏むあれです。
ただ、踏みつける足裏の位置が大切なので、そこをしっかりと覚えてもらい、家でも遊びながらやってみるように指導しました。

足裏のポイントは、当ててみると足首までしっくりとイイ感じになるのでわかりますが、カカトと土踏まずの間のあたりになります。
そのへんに当てて、足首を少し上げ下げしてみて、イイ感じを味わいます。
会場には青だけがなかったので、ホワイトボードの足の部分に足裏のポイントを押しつけて練習しました。
スッテンじいちゃん、ボードにつかまってニコニコもとても満足そうでした。
要は足首が締まればなんでもいいのです。



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