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□ 講  師 :操体医学研究所 今治療室 今昭宏先生
□ 受講日 :2000年8月20日(日)13:00から (今期 第5回目)

負けるが勝ち 文/今昭宏

私が高校の時、体育の授業で柔道があり、柔道部の友達と対戦することになった。

始まって数秒、私は一瞬に背負い投げをくらって負けてしまった。
しかし、その投げられているときの快感は今でも鮮明に覚えている。
ヘタクソに投げられると痛いだけだが、上手に投げてもらうと素晴らしく気持ちがいいのだ。
これにはホントびっくりした。

武道のことはよくわからないが、歪み(スキ)をつかれて負ける動きで、からだのバランスを整えることができるという気づきを操法に応用する。

患者さんのスキをついて関節をある方向に動かして決めると、ゆっくりとした無意識の逃避運動が誘発される。
その動きの快感で歪みを正すのだ。
勘どころさえつかめば、いつでもどこでも簡単で一人でもできるところがこの操法の魅力である。

例えば、写真のように手首を掌屈位にし、そこから左か右に捻って手関節を決める。
決める力は強すぎず弱すぎず、若干の窮屈感の中に潜む快感を手がかりにする。
上手に決まると、肘、肩、背中とひとりでに動き出し、全身がゆっくりと逃避しつつ快適にくずれてくる。

スキ(歪み)に合った動きには快感がある。
それを味わいながら、満足するだけくずれた体勢をつづけた後、気持ち良く力を抜く。
一連の呼吸は動きや体勢の快感に合わせて行う。
回数も同様(2〜3回が目安)



 □ 内容

柔道の関節技の要領で手首の関節をきめ、その痛みから逃れるように動くことで体の歪みをとる操法を行った。

実際に練習したのは2人でやる方法だが、写真では一人でやる操法が中心になっている。
先生が研究中の、足を決める操体法の実験も行った。

 □ 感想

このローリング操体(関節をきめられた相手が痛みから逃れるために、体をくるくると回転させることから、この日この名前がついた。 もちろん正式名称ではない)は結構簡単で効果的。

ただ私の場合やりすぎたのかその後2日間右肩が痛かった。
今はすっかり楽なので好転反応だったのだと思われる。
結構刺激が強いので、相手の状態に合わせて力を加減する必要がある。

関節を決めるには手の当て方が大事だ。
また、痛みによって動くので、その人にあった痛さを姿勢に合わせて与えて行かなくてはならない。
場所も狭いところだと、ダイナミックな体の動きでいろんなモノを壊してしまう。

今先生はいつも自分でもやれる操法を考え出すが、自分の関節を自分で決めて自分でくるくる回る姿は何かユーモラスだ。
そんなところも気軽にやれる大事な要素なのかもしれない。

先生のメッセージにもあるが、この操法の面白いところは、手首を決められ、負けたことによって快感を味わうことができるということだ。
今回のいろいろな話の中で、体は歪むことによってバランスが保たれている、という内容の話が印象に残った。

体または心につらいところがあって、それを体の他の部分がカバーしようとして歪みができる。
生活を送るために体が自然に歪んでくるのだ。
例えば心の問題でも、何一つ不自由のない人が、自分の生きている社会とのバランスをとるために体が病気になる。
「あの人は病気だからしょうがない」
そう人に思われることによって精神のバランスをとろうとすることは、甘えなのかもしれない。

しかし、わざわざ病気になどならなくても自分の存在意義を見つけることができるまで、「負けること=病気」もイイものかもしれない。
ヘタに治してしまうとほかにまた歪みができるかもしれない。
「病気」を「治す」ということについても改めて考えさせられた。





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